2011年6月20日月曜日

奇跡なんて起こらない、そこにあるのは現実だけ…ということで。

他の映画で流れていた予告編で、何やら面白そうだと感じた『127時間』を鑑賞。

http://127movie.gaga.ne.jp/

平日は技術者である主人公アーロン・ラルストンは、週末になると登山家となる。
この週末もまた「第二の故郷」と称するブルー・ジョン・キャニオンへ車を走らせ、日が昇ると同時に今回の目的地となるあるビッグ・ドロップへマウンテンバイクを走らせる。
その途中で、道に迷った女性にガイド役を買って出たりといった寄り道もしながら、ビッグ・ドロップへの歩みを進めていたその時…落石と共に谷底へ転落。
幸いにも一命は取り留めたものの、岩は彼の右腕を挟み込んでおりびくともしない。
大声で助けを呼んでみても、場所が場所だけに誰かが来る訳もなし。
アーロンは一人で何でもできてしまう性分なので、今回の旅に際しても誰にも行き先を告げておらず、また装備も最小限しか持ち合わせていないので、この状況を打破できる程の便利アイテムもなく、トドメに水も400ミリリットルのボトルに残り150ミリしかない。

この絶望的な状況に、果たしてアーロンはどう対処するのか…。

というストーリーからも察しが付くように、本作は場面転換がとても少ない。
舞台が舞台だけに、主人公も大半の時間は転落した谷間から動く事の無い一風変わった作品でしたね。

ちなみに主人公のアーロン・ラスルトン氏は、実在の人物であり
http://matome.naver.jp/odai/2128504634509517001
本作はいわばドキュメンタリー的な側面も持っています。
なので、娯楽作品のような奇跡も起こらず、どこまでも現実的な展開なので「どういう結末になるのか」も予定調和として容易に想像できるでしょう。
しかしながら、監督兼脚本を担当したダニー・ボイルと、主演のジェームズ・フランコの演技力で、決して退屈を感じさせる内容にはなっていなかった!

これはジョエル・シュマッカー監督の『フォーン・ブース』(終始電話ボックスに閉じ込められたまま、話が展開していく)にも似た魅力のある傑作でしたね!

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