2011年6月17日金曜日

きっかけは全く関係が無いと思われる3DSからだった…ということで。

二日連続の映画鑑賞、本日は松本人志監督作品の『さや侍』を観て来ましたよっと。
http://www.sayazamurai.com/

観ようと思ったきっかけは、数日前。

現在実施中のニンテンドー3DS関連イベント「よしもとの芸人さんがあなたのニンテンドー3DSにやってきます」
http://www.nintendo.co.jp/3ds/specialMii/index.html
で配布されているスペシャルMiiが、特設サイトの方からも受け取れるようになったというのをとあるニュースサイトで知り、せっかくだから貰ってみようと3DSを片手につらつら見ていた所から始まる。

順番にQRコードを認証させては、スペシャルMiiを受け取る。
そうして最後の一人である、野見隆明氏の所まで来たところで…
「誰!?」
となってしまい、いろいろ調べてみたらこの映画へと行き当たって、公式サイトでトレイラーを観たら何やら面白そうに思えたので、んじゃちょっくら観に行ってみるべ~となった次第なのです。

でもって、映画の方はというと…

妻を流行り病で亡くしたショックから、刀を捨てて鞘のみを腰に挿し、更には脱藩までした為に賞金首とされ、追われる身になってしまった主人公・野見勘十郎。
賞金稼ぎに襲われながらも娘と共に逃避行を続けていたものの、健闘空しく遂には御用されてしまう。
捕まった場所は、多幸藩の管轄。
ここの藩の殿様は変わり者であり、お白州にて勘十郎には「三十日の業」なる判決(?)が言い渡された。
「三十日の業」とは、母君の死で笑顔を無くしてしまった若君を「一日一芸」という条件の下、三十日以内に笑わせるというものであり、今までに成功した者は無く、また武士にとっても三十日間も道化を演じさせられるという点から屈辱と言える。
この業に対し、果たして野見はどう挑むのか…。

という所から始まる本作。

最初は野見一人でネタを考えていたものの、その悉くがスベりまくり。
見かねた娘が半ギレになって「ちょっとコレどう思いますか!?」と相談した事より、4日目からは見張り役の門番である倉之助と平吉をも巻き込んでネタを捻出するのだけど…次第に野見本人よりも、この二人の方がやる気になっちゃっていく辺りは、ニヤニヤが止まりませんでしたよ。
いやホント、板尾氏はいい演技されるわ…。

中盤からはヘソを曲げていた娘も考え直して協力するようになり、娘の提案でこれまではお白州の中だけで行われていた業を「外」で行うようにして貰い、それと共に芸の仕掛けもより大掛かりに。
また外で行われる事で当然ながら街の人々が観衆として付くようになり、もうこの時点で「三十日の業」は一気にバラエティーと化す。
この変化によって、本来は罪人である野見が街の人をひいては殿様までもを味方にしていくという展開は、なかなか良かったですねぇ。

ネタバレになるので終盤の展開については割愛。
刀こそ捨てたものの、侍としての未練だろうか鞘だけは捨てられなかった。
劇中では殆ど台詞の無い野見が、その胸中でずっと何を思っていたのか。
ここまで散々っぱら笑わせるだけ笑わせておいて、ラストは一転してちょっと泣けます。

「大作」ではないけど「名作」ではある、そんな映画でしたわい。

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